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麻布学園OB+オーケストラ 特別演奏会2022

麻布流儀編集部
麻布流儀編集部
date:2022/8/17

麻布流儀です。

8.13に行われた「麻布学園OB+オーケストラ 特別演奏会2022」を見させていただきました。

(最初の1枚だけは麻布流儀メンバーのもので、麻布学園OB+オーケストラ代表の長岡英史(2006年卒)さんよりStudio LASPさんの写真を提供いただきました)









オープニングは、メインお二人のトーク。山下洋輔さんの「校歌を歌うために参加いただいたOBの皆さん誰もが後輩、80歳になりました」とのお話や、鈴木優人さんの「来年開催も決まってるけど、麻布学園校歌他しか決まってない」とのお話をうかがいました。



前後半に分かれての最初の曲は、2008年卒の黒田崇宏さん作曲。邦題が「世界のとある場所でI<<世界のすべての悪は沈黙の同意のもとに行われる>>オーケストラのための」とあるロシア語の題目がついています。配っていたパンフレットには世界初演ということと、ご本人による解説があり「この作品のテーマは、悪や不正義を再考することである。」とのこと。どこから音が出ているのか?と思うような仕掛けや、時々起こる静寂から、何が起こってるのか?と考えさせられる演奏でした。



前半の、2曲目はラプソディ・イン・ブルー(2008年卒の伊藤大河さん編曲)。本田聖嗣さんの解説には、「鈴木優人さん指揮の麻布学園OBプラスオーケストラが演奏する『楽譜に書かれた部分』と、山下洋輔さんのピアノによる『楽譜に書かれていない部分』が火花を散らす」との予告があり、実際にその通りの展開となりました。そのぶつかり合いの繋ぎかたというか、鈴木優人さんの指揮でオーケストラが山下洋輔さんのジャスをずっと受け取るあたりが大変良かったです。アンコールで山下洋輔さんのソロも聴かせていただきました。さすがの疾走感です。




後半の1曲目は、オルガンに三原麻里さんを迎えてのサン=サーンス作曲「交響曲第3番ハ短調作品78(オルガンつき)」で、会場である東京オペラシティコンサートホールの名物であるパイプオルガンを活かした重厚な演奏を楽しめました。そして2曲目は校歌。合唱に参加できない聴衆の代わりに、先輩がた9名が2階席から校歌を斉唱くださいました。麻布講堂での演奏も良いのですが、このコンサートホールならではの迫力は必聴です。アンコールのラデツキー行進曲も爽快な指揮振りを楽しませていただきました。






 

 


3時間弱あっという間でした。来年も楽しみです。