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2016年麻布卒で東大現役生、ロボコンで活躍中

麻布流儀編集部
麻布流儀編集部
date:2018/11/5
2016年麻布卒で東大現役生、ロボコンで活躍中

今年のNHK学生ロボコンで優勝した東大のロボコンサークル「RoboTech」。世界大会の出場権を得て結果ベスト4と活躍したのですが、その立役者の河村洋一郎さんは麻布2016年の卒業生。インタビューしてまいりました。

河村洋一郎

1996年東京生まれ。麻布では物理部無線班に所属。高2で1年留学し、1つ下の学年として卒業。

2016年東京大学工学部機械情報工学科入学、現在在学中で、RoboTechというロボコンサークルの部長を務めている。2018年、NHK学生ロボコン優勝。「ABUアジア・太平洋ロボットコンテスト2018 ベトナム・ニンビン大会」に日本代表として出場し、「ABUROBOCON AWARD」「2nd RUNNER UP」「Special Award(Toyota Award)」の3賞を受賞。

来年6月の大会を部長として臨む。

 

まず最初に麻布時代の話をお願いします。

河村 物理部無線班に所属していました。高2で留学して一つ下の学年に入ったのでアメリカから帰って仲良くなった友人たちと一緒にいつも昼飯は職員室でした。仲の良い先生がいて、世間話ばかりしていましたね。

 

留学は何をしに行ったのですが?語学研修ですか?ロボコンと関係ありますか?

河村 いえ、文化交流です。留学はロボットとは全く関係なくて、麻布時代の同級生で帰国子女のやつがいて、「俺はアメリカを知っている」とか言ってて、そんなわけないだろう、言い返したかったけど、俺は確かに日本しか知らない、、、と思って、留学しようと思いました。英語はできたほうがいいなとは思っていましたが、英語できないと土俵にも立てない何て思ってはいました。留学中は普通に現地の学校に通ってました。最初英語は全然喋れませんでしたが、最初は授業受けてても宿題が出たのかどうかもわからない感じでした。日本人が全然いないところに行ったのでそこそこ1年で話せるようになりました。

 

ロボコンはいつから?

河村 幼稚園、小学校に入る頃親に科学館に連れて行かれてホンダのアシモを見てめちゃめちゃ感動して。それ以降ずっとロボットに興味があり、小学校からずっと何かしらやっていました。

 

小中高ロボットに関してはどんなことをしてきたのですか?

河村 小学校は科学館のワークショップ、中高は物理部無線班で、電子工作に更け、秋葉原に入り浸っていました。高校生の時にリコーダーを自動で吹くロボットを作りました。僕は音楽ダメで、楽譜とかダメで、麻布ってリコーダーのテストあるじゃないですか。パソコンから楽譜のデータを送るとロボットが吹いてくれる。

 

それでテストは通ったの?

河村 いや、それがテストまでに出来上がらず一年間かかりましたね、笑

 

ロボコンには高校の時は参加してなかったのですか?

河村 はい、もちろんロボコン自体はテレビで知ってたのだけど、大学に入ってからです。ロボコンって、自由に何か作ろうというよりも、勝てるものを作るという何か運動会的なものでどちらかというと好きなものを作りたいって思ってたのですが、東大には意外とモノづくりの部活サークルがあまりなくて、今所属しているサークルくらいしかなくて、まぁいいかと思って入ったのです。そしたら意外と楽しくて、どっぷりはまったんです、笑。

 

東京大学工学部機械情報工学科では何を学んでいるのですか?またロボコンから学ぶものは?

河村 まさにロボット分野を学んています。研究室にいる人よりもロボットの方が多いような環境です。自分のロボコンサークルの専門は機械設計ですが、それだけではダメなので大学ではロボット全般を学びます。でも部長として今学んでいるマネージメントみたいなことは研究室では学べないので、ロボコンからそんなことを学んでいますね。

 

ロボコンの魅力とは?

河村 ロボコンってテレビ放送とかで見ると技術や工夫などのテクニカルな部分をフォーカスされがちなんですが、私はサッカーのようなものだと思っています。いろんな人がいてそれぞれ違う得意分野をうまく集めて、一つのものを作るというチームプレイが面白いです。もちろん技術もやるけれど、技術だけではなくチームプレイと技術の両輪を動かさないとです。

 

自分の将来ってどう考えていますか?

河村 今三年ですが、この後、東大の修士へは行こうと思っています。修士でて、大学に残るのか、どっか会社に行くかはまだ決めてないです。ロボットはやっていきたいです。

 

部長になったのはいつ?そして次のNHK学生ロボコンについてはもう動いているのですか?

河村 部長になったのは今年の6月のNHKロボコン終わった後です。来年大会が部長として臨む感じです。NHK学生ロボコンのお題はもう出ていました、次は四足歩行です。ボストンダイナミックスとかで有名な犬や馬みたいな走るやつですね。いま頑張って作ろうと始めたばかりですが、学生でもちゃんと勉強すれば頑張れば作れると思っていまいろいろやっています。来年の5月には僕らが作った四足歩行ロボットが出ると思いますので注目してください。

 

ゼミとかは決まってるんですか?

河村 今ちょうど始まって振り分けの前段階ですね。僕はヒューマノイドの研究室ですが、同じ機械情報工学科の中にはバイオもやっていて生物の脳を完全に模倣しちゃおうみたいな研究をしているところもある。蛾の脳みそに電極を刺して、蛾をサイボーグ化させてロボットを動かそうってなことをやってたり、あとはAR、VRみたいなことをやってたり。いろんな分野、画像処理、人工知能など選べますね。僕はヒューマノイドの研究室なのでまさにアシモ、みたいな人型、手と足と胴体があってみたいなものをやっていきます。

 

今思っていることをどうぞ。

河村 ロボコンでやっているような四足歩行はとにかく速く走れることを考えています。今世の中に出ているものよりもっと速く走らせようと思っています。興味あるのは囲碁や将棋でAIが勝ちましたってのはあると思いますが、ロボットが人間を超えるもの。工場の中でこうやるとかじゃなくて、外に出てロボットにとって把握できない状況の中で動くってのは難しいのですが、そういう環境でも動いちゃうロボットってのを作りたいと思っていますね。人間よりも巧みに動けるみたいな。宙返りしているロボットとか有名なのありますが、人間の動きを超えていく。人に近づこう近づこうとやっていますが、さらにその先で人間をロボットが超えるようになるのではなぁと。

 

人が行けないところにレスキューで行くロボットなんでものもあると思いますが、そのあたりに興味はありますか?

河村 実用的なことを考えると、人型ではなくキャタピラで行った方がいいと思いますが、僕が研究でやるのはそういうのではなく、自動運転、自動運転と言われている中で、あえて、自動車を運転するロボットを見たいな。僕自身、ロボット業界で何ができていて何ができていないかもわかってないので、まだまだ勉強です。

 

来年のNHK学生ロボコン、そして河村君のこれからに注目です!インタビューありがとうございました!ぜひみんなで河村君の活動を応援しましょう!



で、ここまではインタビューでしたが、今回は単なるインタビューではありませんでした。というのも、麻布流儀代表の前田と、ベッコフ日本法人社長にもお越しいただき、河村さんの3人を共同代表としてあるプロジェクトを立ち上げようという話に繋がるのです。

 

AZABO PROJECTはじまります!

興味ある方は、インタビューの後、色んな話を3時間くらいしたのですが、インタビュー終わりの約20分間の音声を公開します!

音源の冒頭に麻布流儀の前田がAZABO PROJECTについての思いを語っています。

内容としてはこれだけなのですが、ロボティックス、AI関連のAZABU  OBのみなさま、ピピっときた人はぜひ一緒にやりませんか?



下記の音声は聞き取りづらくてすみませんm(_ _)mもともと取材原稿起こし用に録音したものですが、話しているメンバーの許可をもらいましたので公開しておきます。下記のウィンドウはデフォルトで音声が「切り」になってますので、ウィンドウの右の音声を上にあげてからお聞きください。

さぁ麻布OBでロボットAI関連で色々絡んでくれる人募集です!AZABO  PROJECTのグループに参加して、情報をどんどん書き込んだり自己紹介したりしてください!

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