オフィスデヤサイって言葉を聞いたことありますか?
ベンチャーキャピタルとの出会い
麻布流儀 資金調達の話なんかも教えてください。
川岸 最初の資金調達はその後の2014年の2月でした。それまでは創業時の融資などでなんとか食いつないでいたのですが、ちょうどOFFICE DE YASAIについて固まり始めた頃、ベンチャーキャピタルというものをはじめて知って、その当時知り合ったマネックス証券の方と野菜の話をして面白いね、と言われて、ベンチャーキャピタリストを紹介するよと言われ、知った次第です。2013年の秋口でした。そこからの流れで2013年の12月に第6回のインキュベイトキャンプというイベントに参加することになりました。ビジネスコンテストみたいなものなのですが、トップ3位までに入ると無条件でベンチャーキャピタルから出資を受けられるというものだったのですが、結果はダメでした。
ただ2月に出資いただくことになる、その審査員のベンチャーキャピタリストの人が興味を持ってくれました。実はそのコンテストで発表したのはOFFICE DE YASAIではなかったんです。というのもすでにプラスでの実験も成功していて事業としてなんとなく先が見えてたので、そのイベントでは別のアイディアをぶつけていたんです。
OFFICE DE YASAIのアイディアをベンチャーキャピタリストにあれこれいじられたくないと当時は思っていたのも、それを出さなかった理由でした。でもその別のアイディアでお声がけをいただいたのですが、OFFICE DE YASAIというのもあり、こちらの方が進みが早いです。そして実はうちの会社そろそろ資金がショートしそうです、と打ち明けました。2月までに着金いただかないと、これもこのまま終えるしかないんですよねー、と語りました(笑)。そうしたら、それに合わせて手続きをしてくれて、はじめての資金調達に成功したんです。そしてさらに約1年後キユーピーなどの出資も受けることになっていきます。
麻布流儀 ここぞというところでOFFICE DE YASAIのアイディアで勝負に出たんですね。凄くジャストタイミング。由来も聞けたところですし、ここで今のOFFICE DE YASAIのビジネスのことをお話しください。
川岸 OFFICE DE YASAIの野菜はちゃんと生産者が誰なのかわかるものを使用しておりまして、生産者からカット工場に入り、1パックずつ商品として作られ、そこから配送拠点に入り、そこからお客様のオフィスの冷蔵庫へと入ります。ポイントとしてはその野菜を食べたい人がその価格を丸々払うということではなく、OFFICE DE YASAIを導入した企業がそれを福利厚生として利用していただいているというところです。プランは4つあるので細いことはこちらを見ていただけばと思います。http://officedeyasai.jp/
企業側が社員の健康を考え、ある意味差額を負担いただいているというイメージです。例えば100円など安価に設定いただくことで、社員は気軽に野菜を摂っていただけますし、弊社から導入企業への請求でその回収された金額を差し引いての請求をするなど、経理処理にも無駄がなく、喜ばれています。
麻布流儀 麻布OBの人事総務の方々に麻布流儀からバンバン宣伝させていただきます(笑)
川岸 ぜひ麻布OBの皆さんの会社にもOFFICE DE YASAIを導入いただき、ある意味働き方改革と呼んでいるのですが、職場環境を良くしていただけたらと思います。
麻布流儀 そろそろ今日のインタビューを終了しようと思いますが、麻布時代の話とかもうちょっとディープな話があるようですが、それはまた後日、麻布流儀メンバーオンリーの記事として発表させていただくということでよろしいですね?
川岸 はい(笑)そうしましょう。
麻布流儀 あ、ただ、これだけは言い忘れてましたので、後もう一つだけお話しを聞かせてください!川岸さんはOFFICE DE YASAIを主要事業として株式会社KOMPEITO(コンペイトウ)の代表取締役をやられているわけですが、2017年度、麻布高校の教壇に立たれたそうですね!ちょっとそのあたりの話も教えてください。
川岸 麻布の名物授業というか、教養総合という授業がありまして、まさにそこに「起業」をテーマにした授業として、昭和58年卒の飯野将人(ラーニング・アントレプレナーズ・ラボ)さんからお声をかけていただきまして、何名もの麻布卒の起業家が登壇し、スタートアップのことや様々な現場の声を話していくというものに参加させていただきました。
麻布流儀 それは現役生との交流もそうですが、時代が時代ですし、高校生の皆さんも様々な選択肢、生の声を聞けて面白かったでしょうね!ぜひその時のことなどももっとお聞きしたいところです。今日取材にお邪魔した3名も会社を経営していてサラリーマンがいないのですが、いろいろと意見交換したりまたしたいですね。もちろん、麻布のOBはサラリーマンもスーパーサラリーマンみたいなすごい人が多いのでもちろん今後いろんな人にお話しを聞いていきたいと思っています。