#3 麻布流儀インタビュー「東京オリンピックでメダルを!」前編
― 大学生のスポーツ界では、たとえば野球でノンプロの子達が前で活躍するような状況もあるなか、麻布という学校では、選手としてもスポンサーとしても、スポーツというジャンルにあまり出てこない状況も横目でながめつつ、一方立派な体育館も出来て、面白い人材が育つ環境になったらいいなあと思います。ぜひ麻布流儀を通じてPRして欲しいと思うのと同時に、また他のスポーツでも個人で突き詰めつつ勉学も頑張る人にとっての先陣の光になってください。
橋本 いま、スポーツって弱年齢化しているんですよ。会社でテニスチーム持っているんですけど、昨日話していた女の子って18歳なんです。
ジュニアの選手権は、12歳、14歳、16歳ってあるんだけど、そこで優勝した子達は、プロを目指すために高校は通信教育にしちゃうんです。で、世界廻って、ポイント稼いでという生活を始めるんです。
昨日の子は、高校通っていないと言うので、スポンサードしてあげるけど、通信でいいから必ず高校行けと。いま、そういう通信の学校って沢山あって、福原愛さんじゃないけど、スポーツしながら通信で高校卒業ができる。大学行くと4年間でキャッチアップ出来ないです。大学で、4年間テニスやって、23歳で世の中出ても、プロでは勝てない。本当にテニスのプロになる人達は、まず高校を捨てる、大学も捨てる、ってやらないと勝てない。
ただし、試合に勝てても、人間的には未完成なんです。だって高校も大学も行ってないから。それで我々のところに子供を頼まれるんです。うちに来れば、社会人の最低ラインは分かるようにはなる。だから、我々の選手って去年も18歳の選手が判子一個持って契約に来ましたよ。でもその子が今回の日本リーグ決勝トーナメントで勝ってくれた。おそらく彼女はオリンピック出場に一番近い選手です。また、二宮選手って、私がチームに誘ったのは、18歳の時です。18歳の夏に、来年チームを作るから入ってくれないかって。
その時誘ったのは2人いて、日比野菜緒選手と、二宮選手です。今や、二人とも国の代表選手になりました。ヨットがどうかわかりませんが、プロスポーツの年齢層は若年齢化しています。本当に早いころからやり始めた方が強い」
― 現役の若い世代を応援なさっていると強く感じますが、その礎になるようなことはあったのでしょうか。
橋本 わたし、オファーがあった時は、原則受けているんです。だから、逆に言うとうちの選手は、相手からのオファーがあった選手が大半です。
選手から、前所属契約していた会社から今後支援できなくなったと話があったから、橋本総業で応援してくれないかっていうケースが多いです。あるいは、高校卒業でプロになりたいから支援をしてくれないかって。逆はほとんど無いですよ。企業の方から選手にオファーすることはほとんど無い。日本って、スポーツマンからみるとものすごく難しい国ですね。
― 企業側も色々な都合で必ずしも受けられない場合も多いですが。
橋本 株主総会で費用を使う理由を問われて追及されたりすると難しいです。例えば、経営状況が悪くなったときとか。今回、オリンピックが東京で開催されるので、スポーツに対する雰囲気が変わって、良くなっていますが、その前は簡単にいうと、氷河期時代だったと思います。スポーツに対して、なかなかお金を出してくれなかった。そろそろ記者会見の時間になったようなので、行ってきます!
今回はここまで、後半は川田貴章さんの単独インタビューでお送りします!後半のインタビューは麻布OBでメンバー申請をしてただいた方のみ閲覧いただけます。
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