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#3 麻布流儀インタビュー「東京オリンピックでメダルを!」前編

麻布流儀編集部
麻布流儀編集部
date:2018/2/27
#3 麻布流儀インタビュー「東京オリンピックでメダルを!」前編

麻布流儀インタビュー3回目は、2020年東京オリンピックでメダル獲得を目指す麻布OBの川田貴章さん(平成14年卒)と、それを支援する橋本総業株式会社社長の橋本政昭さん(昭和44年卒)の対談です。

麻布のOBがオリンピックを目指していて、さらにそれを麻布OBが支援しているなんてワクワクしません?

麻布流儀を立ち上げ、平秀明校長にインタビューさせていただいたときにまさに、麻布からオリンピック選手を!麻布からノーベル賞受賞者を!という話も出ていました。そこで麻布流儀としても川田さんのことを調べ始めていた矢先、川田さんご本人から麻布流儀にご自身の活動をお知らせいただいたことがきっかけで、この対談が実現しました。

取材は2/13、橋本総業本社の社長室にて行われました。取材当日は、記者会見が急遽開催されるというタイミングでお邪魔してしまいました。なんと橋本総業ホールディングスのテニスチームが2月9~11日に行われた「第32回テニス日本リーグ」の決勝トーナメントで見事全勝で悲願の初V、つまり日本一を獲得。そんな記者会見前のお忙しいところだったので、川田貴章さんとの待ち合わせの30分前に先に橋本社長からインタビューをフライングしてスタートしました。



川田貴章(ミキハウス所属)

1983年生まれ。神奈川県出身。ジュニアからセーリングを始め、2001年、第56回国民体育大会で少年男子シーホッパー級スモールリグ1位、同年第27回全日本シーホッパー級ヨット選手権優勝など麻布在学中にも活躍。

2002年、麻布高校卒業。2003年、東京大学教養学部理科3類入学後、470級ヘルムとして、北京五輪を目指し世界選手権で活躍。

2011年、東京大学医学部医学科卒業。 その後、内科医として働きながら、審判として活動。

2016年、休職し、49er級のヘルムとして競技に復帰。
2017年、株式会社ミキハウス所属。ロンドン五輪に出場した梶本和歌子(橋本総業所属)とタッグを組み、男女混合で乗るナクラ17級で東京オリンピックでメダル獲得を目指している。

日本セーリング連盟ルール委員会規程管理小委員会副委員長、日本470級協会理事、A級審判

日本セーリング連盟指定強化選手、東京都認定アスリート

 

 



橋本政昭

1950年生まれ。東京都出身。

1969年、麻布高校卒業。

1974年、東京大学工学部卒業。

1976年、東京大学大学院工学系研究科(機械工学)を修了。住友金属工業株式会社に入社。

1978年、橋本総業株式会社に入社。取締役、専務取締役を経て、1985年に副社長に就任。

1990年、創業100周年を期に代表取締役社長に就任し、現在に至る。



 

 

 

 

 

― 橋本社長、本日は記者会見前のお忙しいところお時間と場所をご提供いただき誠にありがとうございます。麻布流儀として今日は5名という大所帯で押しかけてしまいすみません。麻布流儀について改めて簡単にご説明させていただきますと、私たち平成4年卒は昨年卒業25周年の同期会を開催したのですが、その開催の幹事として関わっていた者を中心に有志11名で10月よりこの「麻布流儀」なるものをスタートさせました。麻布のOBは面白い人、すごい人がいっぱいおられて、その方々を取材しOBたちにインタビューを提供すること。麻布愛の確認です(笑)。そして、今までホームカミングデイや、部活動単位のOB会などでの麻布OBの交流はあっても、麻布OB全体としての交流が少なかったので、その交流を促進させその交流から何かを生み出し社会貢献して行こう、そんなことを考えスタートしました。そのインタビュー第3弾として今回、川田さんと橋本先輩にご登場いただきました。



 

― 橋本社長がどういう経緯で川田貴章さんの支援にいたったか、またせっかくなので橋本総業としてのテニスの支援についても教えてください。

橋本 私、もともと東京大学のヨット部に所属していたんです。東大は昭和45年入学の昭和49年卒。大学院が昭和51年卒。

大学生の時は現役ヨット部の一員として活動し、卒業から昭和51年までの2年間はコーチやって、昭和58、59年は監督をやったんです。

そういう意味でも、共通項として、麻布高校卒で、東大ヨット部があって、しかも東大ヨット部の監督をやった川田くんに関して、応援してくれないかっていうメールがきたので、本人に会って、じゃ、もう応援してあげるかと。

テニスの方は、14人メンバーがいます。女子は国の代表になったんですよ、二宮真琴選手と穂積絵莉選手。

穂積選手はオーストラリアオープンで去年ダブルスベスト4に、二宮選手はウィンブルドンダブルスでベスト4という実績を持つ選手です。

先週、フェドカップという国別対抗戦をやっていたんですが、二宮選手が国の代表になってインドに行ってたんです。女子チームのレベルは、日本のトップレベルまで上がってきました。

ヨットの方は、先輩である日本セーリング連盟会長の河野博文さんという方が、もともとはJOCの副会長をやっていたんですけど、その方からヨットのほうも応援しろよって言われて、川田貴章さんと会うことになりました。彼自身はミキハウス所属になっているんだけれど、一緒に乗っている梶本和歌子さんの方のスポンサーが見つかっておらず、依頼を受け、梶本さんは橋本総業所属となりました



次ページより橋本総業の支援の話や東大ヨット部のお話です