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病院受診の質を上げるたった3つのこと。

高橋宏和(H4卒)
date:2023/10/18

3つのことをはっきりさせるだけで、病院受診の質を上げることができる。

非常に簡単かもしれないが、簡単ではないかもしれない。

完璧な受診なんてない。完璧な絶望がないようにね。

 

さてと。

病院受診の質を上げるため、あるいは受診の際の不完全燃焼感を下げるためには以下の3つのことをはっきりさせるとよい。

すなわち

 

①目的

②主語

③語尾 である。

 

まず大前提として、名医には巡り会えない。

1万人に1人の名医を求めてもそれは叶わない。 日本には33万9623人の医者がいるが(令和2年12月31日現在)、1万人に1人の名医を求めるならば、日本には名医は33人しかいないことになる。

「黙って座ればピタリと当たる」ような名医には巡り会えないと思うところから話は始まる。

 

病院を受診した際、あなたの目の前の医者は「黙って座ればピタリと当たる」名医ではないので、あなたが何を求めて病院に来たのかは明確にしたほうがよい。

「病気だから病院に来たに決まっているだろう」とお思いかもしれないが、人は様々な理由で病院を訪れる。

 

・具合が悪いので原因はどうでもいいからとにかくなんとかして欲しい

・具合が悪いので薬とかはいらないからとにかく原因が知りたい

・なんだかよくわからないけれどまわりの人やほかの医者から病院に行けと言われた

・症状は落ち着いているからいつもの薬だけだして欲しい

・役所や会社に出す書類を書いて欲しい。薬とかはいらない

 

それぞれの場合、医者の対応も変わってくる。

診察し仮診断を下しそれに基づいて必要なら検査などをして診断の正確性を上げ状況に応じて治療を行うという王道は変わらないが、時間の使い方や濃淡は変わってくる。

この「Youは何しに病院へ」を明確にすれば、病気の原因を知りたいだけだったのによくわからないまま山ほどの薬だけ出されて不完全燃焼のまま帰宅するという事態は減らせる。

まずは「目的」をはっきりさせ、きちんと医者に伝えることが病院受診の質を上げることにつながる。
 
「主語」「語尾」を明確にするとは何か。
 
病院受診とは情報戦である。
適切な情報を提供し、医者から適切な診断や治療を引き出す。
そのための病院受診なのに、貴重なその機会が十全に活かされていない。
 
診察室での光景を再現してみる。
「最近、いまひとつで…」
「ほうほう」
「なんだか調子が悪いみたいで」
「なるほど」
「朝からすっきりしないんですよね」
「はあ」
「そのせいか睡眠もちょっと…」
「それで…」
「だから困ってるみたいなんですよね」
「あぁ…」
「旦那が」
「旦那さんの話ですか!!!!!!!」
「あ、わたしは元気です。いつもの薬ください」
日本全国で毎日繰り返されている光景だ。
 
「主語」と「語尾」を明確にして話しをするというのは非常に簡単に見えて簡単ではない。
日本語のコミュニケーションでは、「主語」と「語尾」をあいまいにしても成立するし、むしろ「主語」と「語尾」をあいまいにしておいたほうがあたりさわりなく日々が流れたりする。
しかしながら「主語」と「語尾」をあえて明確にして病院受診をしていただくと情報戦としての病院受診の質はぐんと上がるので、こちらもぜひお試しください。