HCD対談会レポ「麻布という不治の病」
*長い廊下、変わらない風景。
ブラック校則にも言及
そしてさらに最近話題のブラック校則についても言及。
おおた「麻布の卒業生は、またくだらないことやってるな、髪を黒くしろだとか校則で細かいことを言ってなどと思ってしまうと思いますが、だけどやっぱりそれが日本の社会なんだな、と。
偏差値が低い子たちはちゃんと校則で縛らないと何をしでかすかわからないという差別だと思います。僕はこういうのがここで生まれたんだと思います。他の学校も本当は偏差値に関係なく麻布のような教育をしてもたぶんそんなに荒れないんじゃないかと取材をして感じています。そしてそれを伝えていくことが、麻布、灘、筑駒などのような本気の部分を、そう言った学校をでた卒業生たちの一つ社会的な役割なんではないか。
麻布生の不治の病の一つとして、いい部分でも悪い部分でもあるところとして、麻布卒業生の内向きな部分を指摘。
俺らいい学校だったよな、で終わるのではなく、その良さをそれでは他の学校だったらどうしていけばいいのかということに目を向けるべきだと」と語った。
また発売前の本の話題に触れる。5月に発売予定の本で平校長にも取材した本で、男の子の育て方というテーマに名門学校の先生たちに聞いたというものとのこと。帯の色が気にくわないなどと編集者とやりとり中という最新の話題を語るおおた氏。
ここから平校長がマイクをとり、おおた氏が昨年卒業25周年だったこと、そして平校長もこの25周年の同期会に参加した際、AZB25とAKB48のようにもじったデザインの記念の冊子を作り、この代の結束が強いことを感じたと語る。その冊子の中で、バーチャルな同窓会みたいなことをやったらどうだろうなんていう「麻布流儀」という面白い試みをしていて、そこに張本人の前田くんがいるから立ってと促し、おおた氏も「僕の同期です!」と声をかけ拍手が湧く。
そして平校長は改めて自己紹介として、おおた氏が生まれた年に麻布に入学したこと、また司会の中田さんが卒業した年に麻布の教員になったこと、校長になり5年目であることを語る。
ここまでは前段で、ここからが掛け合いの対談で進めていくと中田氏が宣言し、中田氏から一つ目のお題があげられる。
中田 麻布と似ているなぁと感じる学校。あるいはこの学校いい学校だなぁとおおたさんが取材した中から上げていただき、麻布との違いなどを平校長との間であぶり出してください